不意にくる悲しみの波
術後の経過も良く、すっかり日常に戻り、妊娠していたことすら、私以外は忘れてしまっているかのような穏やかな日々。
だけど、外出先で夫が小さな子を目で追っているのに気が付いたとき、マタニティマークの女性に席を譲ったとき、マタニティ系のDMがポストに入っていたとき。
ふと、悲しくなって、こうしてブログを書く。
先日、結婚のお祝いをしてくれるという、夫の友人たちと食事をした。
唯一、今回の経緯を知っているSくんから『子ども、残念やったね』と声をかけられた。
そして、ハッとしてから『ごめん、触れていいのかわからんくて。男はあかんな』と気まずそうな顔をしていた。
そして夫も、あ、マズイかも。そんな顔をしていた。
流産が確定してからも、手術の痛み以外では、夫の前で泣いていない。
というか、出会ってこのかた、夫の前で泣いたことは一度もない。
流産なんて、5人に1人が経験していること。
ましてや、私は稽留流産なのに、心の準備をさせてもらえた。
だからこそ、そんなにショックを受けていないつもりでいたけれど、はたから見たら、私はまだ悲しみの中にいて、不幸そうなんだろうか。
前向きに、次の妊娠を考えている。
だけど、やっぱり、お腹にいた子のことも考える。
本当に完全に気にしなくなるまでには、もう少し時間がかかりそう。